充実の展示内容 雨でもOKな小笠原ビジターセンター【小笠原諸島 父島 観光】
大村海岸の近くにある小笠原ビジターセンター
父島の中心地である大村地区にある小笠原ビジターセンター。大村海岸のすぐそばにあります。
小笠原ビジターセンターの入口。
入ってすぐには島内案内がありました。ボタンを押すと説明が聞けるようです。
小笠原のカヌーの模型。ハワイのカヌーの流れを汲んでおり軽くて転覆しにくいカヌーということです。
空港のない小笠原諸島は船が唯一の交通手段です。現在は7隻目となる三代目おがさわら丸が就航中。二代目より1時間半早い24時間で東京の竹芝桟橋と父島の二見港を結んでいます。
小笠原の島の歴史のコーナー。小笠原の先史時代(旧石器時代〜弥生時代くらい)はまだよく分かっていないそうです。小笠原諸島が発見されたのは1543年(天文12年)。スペインの船隊が発見しましたが水不足で上陸せずに帰還しました。日本では1593年(文禄2年)に小笠原貞頼が発見したそうです。それで小笠原諸島になったんですね。1674年(延宝2年)に江戸幕府が船を派遣。1675年(延宝3年)に初めて正式に島が調査されました。紆余曲折ありますがこの調査が日本領になるのに貢献してます。命がけで島に渡った先人たちには感謝ですね。
こちらは開拓時代の小笠原の民家。屋根や壁はビロウの葉でできています。一見頼りなさそうですが風にも強いそうです。
民家の広さは6坪ほど。台所と主屋は別々になっていたそうです。
太平洋戦争時に父島に配置された日本軍の飛行機。島内には戦争時の遺構が残っています。
昔の小笠原の島の暮らしを伝える資料の展示。
島の生活用品です。
小笠原航路の船達の模型。小笠原航路が開拓されたのは1876年(明治9年)と長い歴史があります。戦前は父島を経由してサイパンや南洋諸島(北マリアナ諸島・パラオ・マーシャル諸島・ミクロネシア連邦)の島への航路がありました。
米軍統治時代の小笠原のくらし。1945年(昭和20年)の終戦から24年間、小笠原はアメリカ軍の占領下におかれます。1968年(昭和43年)に小笠原は日本へ返還され、その後に本格的に復興事業が開始されました。
こちらのレクチャールームでは小笠原に関する映像が見れるようです。
小笠原の島に関する資料の展示コーナー。
東京から約1,000キロも離れている小笠原諸島。30ほどの島と271の岩礁があります。比較的温度変化が少なく温かい気候です。小笠原諸島周辺は台風が発達する地域ですが近年は台風の直撃が少なく逆に不気味だと地元の方に聞きました。気候が変わっているのかもしれないですね。
クジラやイルカのウォッチングが楽しめる小笠原諸島。イルカと泳げるアクティビティもあります。またクジラの好漁場ということで長く捕鯨も行われていました。
外洋を回遊する魚はカツオやマグロ、カジキなどがあり小笠原近海にはメバチやキハダ、メカジキなどがいるそうです。小笠原で食べたメカジキは絶品でした。
世界自然遺産に登録されている小笠原諸島。小笠原の島は一度も大陸とつながったことがないため限られた生き物だけが島にやってきました。そんな希少な環境の中で各々が独自に進化を遂げた貴重な島なのです。
代表的な希少動物としてはオナガミズナギドリ、シロハラミズナギドリ、オガサワラオオコウモリ、オガサワラスノリ、アカガシラカラスバト、ハハジマメグロなど。
しかし人間の活動によって外来種が定着しており島の生態系が崩れてきています。外来種の駆除や小笠原固有種の保護活動が行われているようでした。
小笠原のシュノーケリングで見られる生き物です。
父島のシュノーケリングスポットの紹介。これは分かりやすくてありがたいです。
噴火して一時期話題になっていた西之島。海洋島のモデルケースとして貴重な島となってます。
無人島調査のコーナー。南北硫黄島は20名で2週間の調査が実施されました。常温でいい、簡単に食べれる、行動しながら食べれるなど制約が多いので食料はとても難しいそうです。
調査で使われる道具たち。南北硫黄島は特に険しい地形のため厳しい調査だったでしょう。
南硫黄島の写真。無人島の調査では人間の痕跡を残さないなど調査そのもの以外にも大変なことがあります。調査員の方々には頭が下がりますね。
2022年の展示
2022年は硫黄列島についての展示がありました。小笠原諸島とは小笠原群島と硫黄列島の総称だそうです。知らなかった。小笠原群島と硫黄列島は島の成り立ちがずいぶん異なるようです。
北硫黄島、硫黄島、南硫黄島からなる硫黄列島。北硫黄島と南硫黄島は険しい山の島ですが、北硫黄島は戦前まで人が住んでいました。南硫黄島についてはは一度も人が定住してない島です。そして硫黄島は太平洋戦争時の激戦地で、硫黄島の戦いで有名。各島についての展示がありました。
硫黄列島のヤドカリの標本。
こちらはサザエです。
硫黄列島のカタツムリ。
北硫黄島の模型です。非常に険しい地形ですね。よく人が住んでいたなと思います。
南硫黄島の写真。北硫黄島にも増して険しいですね。平坦な場所がほぼない。
これは確かに人が住むのは難しいでしょう。
硫黄列島の海の生き物たち。
非常に充実した内容の小笠原ビジターセンター。出掛ける前にこちらで勉強しておくとより楽しめるかもしれないです。
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- スポット名小笠原ビジターセンター
- 住所東京都小笠原村父島字 西町 小笠原ビジターセンター
- 電話番号04998-2-3001
- 営業時間8:30~17:00
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