ウトウが海から一斉に帰巣!夕暮れのガイドツアー【北海道 天売島 天売島】
夜は陸地で過ごすウトウが一斉に帰巣
世界最大のウトウの繁殖地である天売島。ハトと同じくらいの大きさのウミスズメ科の鳥です。飛ぶ、歩く、泳ぐと陸海空の全てを移動できる凄いやつ。ですが飛ぶのと歩くは苦手です。3月〜7月中旬の繁殖期の昼間は海で寝たり集団で漁をしたりしています。そして夜になると一斉に帰巣。ヒナにエサを与えるとウロウロして朝にはまた海へと飛び立ちます。卵は5月中旬にふ化し、帰巣のピークは6月〜7月中旬といわれています。8月になると島を去ってしまい次の繁殖期まで海で過ごすそうです。
ウトウの観察にはいくつかルールがあります。
・観察は赤岩展望台周辺のみ
・時間は20:00まで(ツアーが終わるまで)20:00を過ぎると道に鳥があふれる
・帰巣の時間帯はウトウとの事故を避けるため自家用車での訪問は自粛、ツアー利用を推奨
(ウトウは人からは逃げるが車からは逃げない。もともと自然にない物なので危険と認識できない)
・ウトウに光を当てない
基本的にウトウの帰巣の観察はガイドツアーでのみ可能です。個人でも歩いて行けばいいかもしれませんが市街地から遠いのと暗いのでおすすめしません。ぜひガイドツアーに参加しましょう。料金は2,000円前後と安いです。
時期により時間は前後しますが夕暮れ時に出発。赤岩展望台にてウトウが帰ってくるのを待ちます。海上で光っているのは船の灯で漁をしているそうです。
訪問時は7月下旬で19:30すぎにウトウが帰ってきはじめました。
飛ぶのはもちろん着地も苦手なので飛行機でいうところの胴体着陸のような感じで陸地に降りてきます。まさに命がけ。低空でも飛んでくるのもいるので観察時は注意が必要です。この日は珍しいくらい多くのウトウが同じタイミングで帰巣していたそうです。
ウトウが帰巣しているときの映像。スマートフォンで撮っているので伝わりにくいかもしれませんが、ウトウが一斉に帰ってくる様は壮観でした。
無事に陸地に降り立ったウトウ。
その辺をウロウロしています。
ヒナのエサとなるであろう魚をくわえたウトウ。
これから巣に戻ってヒナにエサを与えるのでしょう。健気です。
さっきまで海にいたと思うとすごいですね。
草に隠れてますがヒナです。小さくてかわいい。
親鳥(エサ?)を求めて鳴いていました。健気です。
暗いので一般的なカメラで撮った写真や映像では伝わりにくいですが、ウトウが一斉に帰巣する様子は圧巻の一言。個体によっては近くを飛んでくるので迫力もあります。鳥たちの営みを邪魔しないようにルールを守って観察したいものです。
天売島の観光スポット
- 世界最大のウトウの繁殖地!赤岩園地と赤岩展望台
- オロロン鳥も戻り中!海鳥観察舎もある千鳥ケ浦園地
- 日本海側は断崖絶壁 観音岬が一望できる観音岬園地
- カフェも併設 島の自然を学べる海の宇宙館
- 山あり鳥あり!道道548号天売島線で島を一周
掲載内容は訪問当時のものです。現在とは異なる場合もありますのでご注意ください。
当サイトの文章、写真は無断転載禁止です。
- スポット名赤岩展望台
- 住所北海道苫前郡羽幌町天売千鳥ケ浦 赤岩展望台
トップページへ