カフェも併設 島の自然を学べる海の宇宙館【北海道 天売島 観光】
天売島の自然を学べる海の宇宙館
天売島の玄関口、天売フェリーターミナルから坂道を登った先くらいにある海の宇宙館。
天売島の自然に関する展示があります。
いわゆるビジターセンター的な施設でしょう。
館内に入ると地元の子供達が描いたイラストがお出迎え。
かわいいイラストですね。
海の宇宙館はカフェも併設しているので飲み物や軽食をいただくことができます。
こちらは展示スペース。
天売島はかつてウミガラスの繁殖地で、ウミガラスは鳴き声からオロロン鳥と呼ばれ島のシンボル的な存在でした。
しかし外来種やエサになる魚の乱獲の影響で激減。1938年の40,000羽から2009年にはわずか15羽になってしまいました。そのため日本では絶滅危惧種に指定されています。
現在は保護活動により少しずつ戻ってきているようです。元通りとはいかないかもしれませんが少しでも当時の姿に近づいてほしいですね。
ウミガラスの卵。先が尖っていて少し変わった形をしています。
ウミガラスは巣をつくらず岩の上に直接卵を産むため、転がっていかないようにこんな形をしているとのことです。
ウトウとウミネコの写真。
天売島はウトウの繁殖地でもあります。ウトウは歩く、飛ぶ、泳ぐと水陸両用どころか空まで行ける多彩な鳥。ですが飛ぶのや歩くのは苦手で昼間は海にいます。泳ぎは得意で集団で漁をしたりしてます。47匹もくわえることができるんですね。
カモメやウの写真のコーナー。
ウミネコは天売島にもたくさんいたようですが最近は急激に数を減らしているそうです。やはり外来種やエサとなる魚の影響があるのでしょうか。
在りし日のウミネコのコロニー。ウトウの繁殖地が拡大しウトウの巣である深い穴が障害となり、現在ウミネコはほとんどいないそうです。
天売島の海鳥では食物連鎖の頂点にいるオオセグロカモメ。他の鳥より体が大きいようです。
天売島の食物連鎖やウトウのコーナー。
もともとはキツネやイタチがいなかった天売島。そこに人が持ち込んだネコが野生化してしまいました。ノネコはウトウを食べるなど生態系への影響が出ています。
魚をくわえて着水しようとするケイマフリ。
魚を狙うオオセグロカモメとウミネコ。水面下ではウトウが漁をしているそうです。
日没時に陸地へ戻って来るウトウ。ウトウは夜になると一斉に帰巣します。着地も苦手で胴体着陸のように降りてきます。器用なのか不器用なのか分からない面白い鳥ですね。帰巣の様子はガイドツアーを利用すると見ることができます。
急に穴を掘り始めたウトウ。後ろにいたウトウが砂をかぶっています。お気の毒様。
陸地に戻るとヒナにエサを与えた後はウロウロして過ごすそうです。そして朝になると再び海へ。なかなか忙しいですね。
島の植物の写真。小さい島とはいえ多くの植物が自生しています。
また館内にはお土産物屋さんもありました。
天売島の自然についてふれることができる海の宇宙館。島を観光する前に立ち寄るとより楽しめそうです。
天売島の観光スポット
- 世界最大のウトウの繁殖地!赤岩園地と赤岩展望台
- オロロン鳥も戻り中!海鳥観察舎もある千鳥ケ浦園地
- 日本海側は断崖絶壁 観音岬が一望できる観音岬園地
- 山あり鳥あり!道道548号天売島線で島を一周
- ウトウが海から一斉に帰巣!夕暮れのガイドツアー
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- スポット名海の宇宙館
- 料金無料
- 住所北海道苫前郡羽幌町天売弁天 海の宇宙館
- 営業時間4月末〜9月末の9:00〜17:00
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