歴史ある宮古神社と往年の面影を残す漲水石畳道・ドイツ皇帝博愛記念碑【宮古島】
平良にある宮古神社
宮古島の中心である平良にある宮古神社。住宅街の一角にあります。
宮古神社の鳥居。
こちらが境内になります。
近代的だけど沖縄らしい赤屋根の手水舎。
そしてこちらが拝殿になります。宮古神社は1590年(天正18年)の建立という歴史ある神社です。1590年といえば豊臣秀吉が小田原征伐で北条氏を滅ぼして天下統一を果たしたころ。御由緒は当時の地頭(琉球王朝時代の役人で間切という行政区画の首長)が海難事故で漂流しました。なんとか助かり数年後に役目を終えて無事に那覇へ帰国。これは故郷の神様のお陰であるとして那覇の波上宮の神様を勧請しました。そのため祭神は波上宮と同様に速玉男尊(はやたまをのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、事解男命(ことさをのみこと)です。
漲水石畳道
宮古神社のそばにある漲水石畳道(はりみずいしだたみみち)。
1700年代初頭にもともとあった道を拡張したものだそうです。廃藩置県後も残っていたそうですが、その後の相次ぐ工事で現在は約3分の1のみ残っています。今であれば工事もストップがかかるのでしょうが当時は開発が最優先だったのでしょうね。
ドイツ皇帝博愛記念碑
1873年(明治6年)にドイツの商船が中国からオーストラリアへ向かう途中に台風で漂流し宮古島沖で座礁しました。宮古島の人々は乗組員を救助してもてなし船を与えて帰国させたそうです。
これを知ったドイツの皇帝が軍艦を派遣して記念碑を建立しました。こうして今も残っているのは素晴らしいことですね。
あまり歴史的な建造物などが残っている印象のない宮古島。宮古神社の周辺には少し昔を感じさせてくれる一角がありました。まだ他にもそういう場所があるかもしれないので散策してみるのも楽しいかもしれないですね。
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- スポット名宮古神社
- 住所沖縄県宮古島市平良西里5−1
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