母島とロース石の理解が深まるロース記念館【小笠原諸島 母島 観光】

元地地区にあるロース記念館

小笠原諸島、母島の中心地である元地地区にあるロース記念館。

01外観

石造りで趣のある建物です。

02外観

ロース記念館の開館時間は8:30〜16:00まで。休館日はおがさわら丸出港の翌日です。生活の中心に船があるというのが分かりますね。

03営業時間

手前にあるのはトイレです。こちらも石造りでかわいいですね。

04トイレ

外にあったロース石製の流しと二連かまど。

05ロース石製洗しと二連かまど

猪熊谷産の貨幣石。猪熊谷は母島の中腹にあるエリアです。

06貨幣石

こちらはフレデリック・ロルフスさん、通称ロースの石像。ドイツ人で捕鯨船の船員だったロースは1869年(明治2年)に来島しました。先に住んでいたモットレー夫妻と島の開拓に尽力されたそうです。石材を発見して利用法を広めたことからその石をロース石呼ぶようになりました。ここはそのロース石の記念館ということです。

07ロルフス

たぶんロース石の石臼。

08石臼とつぶし石

こちらは製糖石のローラーです。

09製糖石ローラー

10製糖鉄ローラー

ロース石製の井戸枠。本土から遠く離れたこの地でこれほどの石を加工する技術があったのは驚きですね。先人たちのご苦労には頭が下がります。

11ロース石製井戸枠

館内には母島に関する展示が並んでいました。

12館内

タコノ葉細工体験教室の案内。この体験教室が材料費のみの500円で受講できます。

13タコノ葉細工体験

タコノ葉細工でできた鞄や枕、煙草入など。味がありますね。

14タコノ葉細工

タコノ葉細工の草履。タコノ葉でこんな色々な物が作れるんですね。島民の方々の創意工夫の賜物でしょう。

15タコノ葉細工

オガサワラグワ製のおぼんやお皿、お箸などの生活用品です。オガサワラグワは小笠原諸島の固有種。木材として重宝されたことや外来種の繁殖によって数を減らし、現在では絶滅危惧種に指定されています。

16戦前の桑製品

オガサワラノスリとハハジマメグロの剥製。オガサワラノスリは小笠原諸島唯一の猛禽類で、ハハジマメグロは母島列島のみに生息する鳥です。

17オガサワラノスリとハハジマメグロ

小笠原のサンゴや軽石、鳥の巣など。

18サンゴや巣

お寺や学校の鐘、水中メガネ、ベーゴマ、羽子板、印鑑など島の品々です。

19道具

ガラスや陶器などの展示。

20容器や瓶

写真の一番手前にあるのはアメリカによる母島の領有宣言。小笠原諸島は戦後、アメリカの占領下におかれ1968年(昭和46年)に日本に返還されました。

21領有宣言

こちらは為朝凧。源為朝は平安時代末期の武将です。身長2メートルを超える大男で弓の名手、剛の者として有名でした。戦に敗れて伊豆大島に配流されますが、伊豆諸島を支配してしまうというとんでもない人です。各地に伝説が残る源為朝。離島では奄美群島の喜界島や加計呂麻島に伝説があります。

22為朝凧

木の手前にあるのはヒゲクジラの下顎。小笠原はクジラの好漁場だったため捕鯨が行われていました。

23ヒゲクジラの下顎

捕鯨の際に使っていた弾頭。

24捕鯨弾頭

ここは昔の写真のコーナー。当時の生活が垣間見えて興味深かったです。

25昔の写真

今は誰も住んでいない北村(母島北部に戦前まであった集落)の写真もありました。

26昔の写真

沖村(現在の元地地区)の戦前の写真です。

27昔の写真

文久年間(江戸時代末期、14代将軍徳川家茂の時代、1861〜1864年)の地図もありました。この頃にはもう人が住んでいたんですね。

28昔の写真

ロース石だけでなく母島のことも勉強できるロース記念館。集落内にあるので気軽に行くことができるでしょう。

掲載内容は訪問当時のものです。現在とは異なる場合もありますのでご注意ください。
当サイトの文章、写真は無断転載禁止です。

  • スポット名
    ロース記念館
  • 料金
    無料
  • 住所
    東京都小笠原村母島字元地 ロース記念館
  • 電話番号
    04998-3-2064
  • 営業時間
    8:30〜16:00
  • 休業日
    おがさわら丸出港の翌日

トップページへ