世界最大級の蛾ヨナグニサンを知ることができるアヤミハビル館【与那国島】
祖納集落から少し離れた場所にあるアヤミハビル館
祖納集落から車で5分ほどの場所にあるアヤミハビル館。アヤミハビルとは日本最大の蛾であるヨナグニサンの与那国方言の言い方です。
こちらがアヤミハビル館の入口。
館内にはヨナグニサンや与那国島にに関する様々な展示があります。
ヨナグニサン
ヨナグニサンは日本では石垣島・西表島・与那国島に分布。海外ではインド・スリランカ・中国・マレーシア・インドネシアにいるそうです。
沖縄県の指定天然記念物であるヨナグニサン。日中は木陰で休み夜に行動する夜行性ということで、なかなかお目にかかるのは難しそうです。
でもご安心ください。このアヤミハビル館には標本があります。こちらはオス。
こちらはメスのヨナグニサン。微妙に模様が違いますね。個人的に蛾といえば気持ち悪いイメージでしたが貴重な蛾となればきれいにすら見える不思議。
ヨナグニサンの糸を使ったつむぎ織りです。蛾から糸が取れるんですね。
アカギという植物の葉を食べたヨナグニサンの幼虫の糞で染めた絹糸。糞でこんなに綺麗な色になるのは驚きです。
ヨナグニサンだけでなく与那国島の蝶の標本もあります。
与那国島の昆虫や外国のヨナグニサンの仲間の標本。
アヤミハビル館ではヨナグニサンの成長を追ったVTRも見ることができます。
標本でも見た通りメスとオスで微妙に模様が違いますね。頭に付いてる触覚もメスとオスで違うようです。
卵からかかえったすぐの幼虫は約5ミリ。何度か脱皮してこの終齢と呼ばれる形態になります。
そしてこの終齢で繭を作り羽化するとやっと成虫です。羽を広げると最大約24センチもあり日本最大。世界でも2番目に大きな蛾です。
資料館
ヨナグニサン以外の展示も充実しているアヤミハビル館。こちらは沖縄県の絶滅危惧種の一覧です。沖縄だけもこんなにあるのかと思うと環境について考えさせられます。
この辺りはヨナグニサンはもちろん与那国島の資料なども展示。
与那国島の昆虫の標本です。
地元の小学生が作成したヨナグニサンの観察資料。こういう学習はいいですね。
ヨナグニマルバネクワガタについて。島の固有種でしょうか。
ここは与那国島の爬虫類のコーナー。
鳥類の展示もありました。
外来種のコーナー。与那国島でも例外なく外来種による環境の変化があるようです。生き物に罪はないので持ち込まいことが大事ですね。
本物のヨナグニサンの幼虫がいらっしゃいました。
おそらく本物の繭。
ここにはサナギが入っているそうです。運がよければ成虫を見ることができそうです。もちろん私は見れませんでした。
最後にヨナグニサンの標本です。
与那国島の中心である祖納集落から少し離れていますが、見学する価値は十分にあるアヤミハビル館。雨でも楽しめる島では貴著なスポットです。
掲載内容は訪問当時のものです。現在とは異なる場合もありますのでご注意ください。
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- スポット名アヤミハビル館
- 料金大人500円 子供300円
- 電話番号0980872440
- 営業時間10:00~16:00
- 休業日火
- 駐車場有
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