島の歴史的な場所であり天然の展望台でもあるティンダバナ【与那国島】
祖納集落のそばに立つティンダバナ
与那国島の中心である祖納集落の近くにそびえ立つティンダバナ。

標高は約100メートルほどで台形のような外見の丘です。

現在、丘の上の一部は公園にこちらはその入口。

入口の近くにあったティンダバナの説明が書かれた石碑です。

こちらはティンダバナを題材にした歌の歌碑。

公園内は歩道が整備されていました。

木々の間から見える与那国島の風景。

サンアイ・イソバ
またティンダバナは15〜16世紀ごろに活躍したとされる女性酋長サンアイ・イソバが拠点していたと伝わる場所で、ここにはイソバのお墓もあります。与那国島の英雄の一人とされるサンアイ・イソバは巨体の持ち主で体力に恵まれ働き者。知力にも恵まれて優れた政治をしました。

イヌガン
与那国島にはイヌガンという伝説が伝わっています。
久米島から那覇に向かっていた船が遭難して無人島であった与那国島に漂着。船には数人の男と一人の女、そして犬がいました。犬は男を次々とかみ殺し犬と女だけになってこの場所で一緒に住むようになります。そんな時に小浜島の漁師が与那国島に漂着。女は漁師に猛犬がいて危険なため島を出るよう伝えましたが、漁師は女に惚れて犬を退治しました。二人は夫婦となって7人の子を授かります。あるとき夫が犬の骨を埋めた場所を女に話してしまいます。すると女は姿を消し、翌日犬の骨を埋めた場所へ行くと女が犬の骨を抱いて死んでいました。

天然の展望台
そんな悲しい話の舞台となったこともあるティンダバナ。イヌガンの先にも歩道は続いています。

途中にはトイレもありました。

もう少し進むと視界が開けます。

視界が開けたらギリギリのスペースに椅子がありました。

この辺りからの眺め。ティンダバナはまるで天然の展望台のようになっていて祖納集落や海の景色を眺めることができます。

島の歴史を感じながら景色を眺めるなんて贅沢ですね。

まだこの先も歩道が整備されてます。

くり抜いたのか天然なのか岩がまるで屋根のようになってますね。

途中には水場がありました。おそらく湧き水でしょう。与那国島はそれほど大きくないですが、険しい地形で沖縄では水が豊富な島だと思います。

岩場の歩道はもう少し続きます。

こちらは伊波南哲という方の歌碑。

そしていよいよ終点が近いです。

この辺りで歩道は終わっていました。

こんな所に歩道を整備するのは大変だったでしょう。


先程の歌碑あたりからの眺め。

とても見晴らしがいいので与那国島に来たら一度は訪れていただきたいスポットです。

ティンダバナは天然の展望台であると当時に島の歴史的な場所でもあります。気のせいか分かりませんが、どことなく神秘的でどことなく物悲しい雰囲気。訪問時の私はまだ離島経験も浅く、人気のない場所に慣れてなかったのもあってか少し怖かったのを覚えています。ただ与那国島必見のスポットであることは間違いないです。
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- スポット名ティンダバナ
- 住所沖縄県八重山郡与那国町与那国 ティンダバナ
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