琉球王朝時代の上級役人のお屋敷 旧宮良殿内 貴重な沖縄の歴史建造物【石垣島】
ユーグレナモールからも徒歩圏内にある旧宮良殿内。旧宮良殿内は琉球王朝時代、八重山の頭職(役人)が19世紀に建てたお屋敷で、八重山方言では「メーラ ドゥヌズ」と発音するそうです。
こちらは入口となる薬医門。
その奥にあるのはひんぷんと呼ばれる目隠しです。門と家屋の間に設けられる壁のことで悪霊退散の意味合いもあるそう。
宮良殿内の観覧料は大人200円、小中高100円です。開館時間は9:00〜17:00、休館日は火曜日と年末年始。
琉球王朝時代、八重山地方は宮良間切・大浜間切・石垣間切に分かれていました。間切(琉球王朝の行政区画)の首長である頭職の邸宅には「殿内(ドゥヌズ)」が付いたそう。宮良殿内は宮良間切の長の自宅ということになります。建物は木造平屋造り本瓦葺きで、屋根は沖縄特有の赤瓦。琉球王朝時代の士族階級の建築様式だそうです。石垣島は沖縄戦時に地上戦がなかっため戦火を免れた旧宮良殿内。戦争の影響で沖縄の歴史建造物はほとんどが残っていないため旧宮良殿内はとても貴重な建物です。1972年(昭和47年)に国の重要文化財に指定されました。
内側から見たひんぷん。
庭にあるこの建物はトイレだそうです。
ひんぷん付近には花が植えてありました。
宮良殿内庭園
庭は国指定名勝に指定されている宮良殿内庭園。首里の庭園師が普請した枯山水の庭園となってます。
けして大きくはないですがよく整備されているようです。
母屋
琉球王朝時代には頭職に分不相応として母屋の取り壊し命令があったそうです。頭職はその命に抗い続けましたが、屋根は本茅葺きから茅葺きに変更。明治になって本茅葺きに戻ったそうです。
その母屋には資料が展示してありました。
琉球王朝時代には取り壊しの危機にあった旧宮良殿内。王朝の命令に従わなかったお陰で、結果的に今日まで現存しています。
沖縄では多くの貴重な建造物が失われているため今後も今の姿を保ち続けてほしいですね。
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- スポット名旧宮良殿内
- 料金大人200円 小中高150円
- 住所沖縄県石垣市大川178
- 営業時間9:00~17:00
- 休業日火・年末年始
- 駐車場無
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